人を育てる立場に必要な、受け止め方と関わり方

2026.08.06
meeting table notebook

人材育成や面談というと、
「どう質問するか」「どう話を聴くか」といったスキルに目が向きやすいかもしれません。

もちろん、スキルは大切です。
相手の話を聴くこと、問いかけること、必要なことを伝えること。
それらは、管理職やリーダー、人材育成に関わる方にとって欠かせない力です。

けれど、人を育てる立場にある人に必要なのは、
面談のやり方だけではありません。

職場で起きていることをどう見立てるか。
相手の言葉や態度をどう受け止めるか。
自分の立場として、どのように関わるか。
そして、自分自身の気持ちも落ち着かせながら、組織の中でどう立ち居振る舞うか。

人を育てる、複数名をまとめる、
職場の中でコミュニケーションを取りながら、よりよく仕事を進めていく。

そのためには、単に「面談の進め方」を知っているだけでは足りない場面があります。

面談のやり方だけでは、人は育たない

面談や1on1は、部下や若手社員の話を聴く大切な機会です。
しかし、形だけ面談の時間を設けても、それだけで人が育つわけではありません。

相手が何に困っているのか。
何を不安に感じているのか。
どのような思いでその言葉を発しているのか。
また、その背景には職場の関係性や役割、仕事の進め方がどのように影響しているのか。

目の前の言葉だけで判断するのではなく、
その人と、その人を取り巻く状況をどう見るかが大切になります。

人材育成は、相手に正解を教えることだけではありません。
相手が自分で考え、動き出せるように関わること。
必要なときには支え、必要なときには伝え、必要なときには任せること。

その関わり方には、相手を尊重する姿勢と、管理職・リーダーとしての役割意識の両方が求められます。

職場で起きていることをどう見立てるか

職場で起こる問題は、一見すると「本人の問題」に見えることがあります。

やる気がないように見える。
報告が遅い。
指示を理解していない。
何度伝えても同じことが起こる。
周囲との関係がうまくいかない。

けれど、そこには本人の能力や意欲だけではなく、
伝え方、受け止め方、職場の雰囲気、役割の曖昧さ、経験不足、心理的な不安など、さまざまな要素が関係していることがあります。

だからこそ、管理職やリーダーには、
目の前の出来事を一方向から決めつけるのではなく、複数の視点から整理する力が必要です。

この人には何が見えているのか。
この人は何を守ろうとしているのか。
自分には何が見えていて、何が見えていないのか。
この状況の中で、自分の立場として何ができるのか。

そうした見立てがあってこそ、面談や日頃の声かけが、単なる会話ではなく育成の機会になっていきます。

相手を尊重しながら、自分の立場で関わる

人を育てる立場にある方にとって、
「相手を尊重すること」と「必要なことを伝えること」は、どちらも大切です。

相手の気持ちを受け止めること。
話を遮らずに聴くこと。
背景を想像すること。

一方で、組織の中で働く以上、
役割や責任、期待される行動、守るべき基準もあります。

相手に寄り添うだけでは足りない。
けれど、正しさを押しつけるだけでも届かない。

だからこそ、傾聴、アサーション、コミュニケーション、管理能力、マネジメントは、別々のスキルのように見えて、根底ではつながっています。

相手を一人の人として尊重しながら、
自分の立場として必要なことをどう伝えるか。
その場の感情に巻き込まれすぎず、落ち着いて関わるにはどうすればよいか。
そして、その関わりを今後にどう活かしていくか。

人材育成や離職防止に必要なのは、
特別な技法だけではなく、日頃の関わりの中にあるこうした積み重ねなのだと思います。

視点とスキルを、現場に戻すために

9月3日(木)に開催する
「育つ、辞めない、動き出す!1on1キャリア面談活用術セミナー」では、
こうした人材育成や面談に必要な視点を、事例検討と実践練習を通して扱います。

午前は、職場で起こりやすい事例をもとに、
ものの見方や視点の持ち方を広げます。

午後は、相手の話を聴き、受け止め、返すための面談スキルを学び、
面談場面を想定した実践練習を行います。

単に「面談のやり方」を学ぶだけでなく、
職場で起きていることをどう整理し、
相手をどう受け止め、
自分の立場としてどのように対応するかを考える1日研修です。

管理職・リーダーの方はもちろん、
これから人材育成や面談に関わる方にもご参加いただけます。

人を育てる立場にある方が、
組織の中でどう立ち、どう受け止め、どう関わるか。

その土台となる視点と、実際に使えるスキルを学ぶ場として開催します。

詳細・お申し込みは、下記よりご確認ください。

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